仕組みと用語

設定を始める前に、このプラグインがどう動くのか、そして設定画面に出てくる言葉の意味を、やさしく整理します。ここを読んでおくと、後の設定で迷いません。

どうやって質問に答えているの?

このプラグインは、2つのAIが役割分担して動きます。

① 検索AI(探す係)

訪問者の質問に「意味が近い」ページを、あらかじめ作っておいた索引の中から探します。キーワードが一致していなくても、意味が近ければ見つけられます。

② 回答AI(答える係)

検索AIが見つけたページの内容をもとに、訪問者へのやさしい回答文を作り、「このページが参考になります」と案内します。

検索AIと回答AIの役割分担の図
図: 質問 → 検索AIが関連ページを探す → 回答AIが案内文を作る、という流れ

なぜ2つに分かれているの? — 「探す」のが得意なAIと「文章を作る」のが得意なAIは別々に選べた方が、品質とコストのバランスを取りやすいからです。たとえば「探す=OpenAI、答える=OpenAI」のように、サービスを別々に指定できます(詳しくはAI・モデル設定)。

「索引(インデックス)」とは?

訪問者が質問するたびにサイト全体を読み直していたら、とても遅くて高コストです。そこであらかじめ全ページをAIが読み込んで、検索しやすい形に変換して保存しておきます。これが「索引(インデックス)」です。図書館の索引と同じで、一度作っておけば素早く目的のページを引けます。

ページを追加・更新したら、索引を作り直す(再構築する)と最新の内容が反映されます。自動の定期再構築も設定できます(詳しくはインデックス)。

「埋め込み(ベクトル)」とは?

「意味で探す」ためのカギになる仕組みです。AIは文章を、意味を表す数値の並び(ベクトル)に変換します。これを「埋め込み(embedding)」と呼びます。意味が近い文章どうしは、数値の並びも近くなります。だから「料金はいくら?」と「価格について」のように言葉が違っても、数値が近いので同じページにたどり着けます。

難しく考えなくて大丈夫です。「埋め込み=文章を意味で比べられる数値に変えること」とだけ覚えておけば、設定には十分です。索引を作るときに、この埋め込みが各ページに対して1回作られます。

「プロバイダ」とは?

AIの機能を提供している会社・サービスのことです。このプラグインは複数のプロバイダに対応しています。それぞれ「探す(埋め込み)」が使えるか、「答える(チャット)」が使えるかが異なります。詳しい比較はAI・モデル設定にありますが、迷ったら検索AI・回答AIの両方を OpenAI にしておけば確実です。

用語集(このマニュアル・管理画面でよく出る言葉)

用語意味
検索AI質問に関係するページを探す係。「埋め込み」を使うAI。
回答AI見つかったページから回答文を作る係。「チャット」を行うAI。
索引(インデックス)サイトの全ページを検索しやすい形に変換して保存したもの。
埋め込み(ベクトル)文章を「意味」で比べられる数値の並びに変換したもの。
プロバイダAIを提供するサービス(OpenAI / GLM(Z.AI) / Ollama Cloud など)。
APIキーAIサービスを使うための「合鍵」。各自がアカウントで発行します。
モデルAIの種類・バージョン名(例: gpt-4o-mini、text-embedding-3-small)。
サイトマップサイト内ページの一覧ファイル(通常 /wp-sitemap.xml)。索引の材料になります。
llms.txtAI向けにサイトの要点を示すテキストファイル(任意)。あれば索引の補助に使えます。
サンドボックス公開前に想定質問でテストする練習場所。
フォールバック適切なページが見つからなかったときの「該当なし」案内のこと。