SEOとLLMO

メタディスクリプション・キーワード自動生成、セマンティックHTML、構造化データ(JSON-LD)、ページネーション、タクソノミー、開発者向け機能について解説します。

LLMO / GEO とは

LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPT・Claude等の大規模言語モデルがコンテンツを正確に理解・引用できるように最適化する手法です。GEO(Generative Engine Optimization)は、Perplexity・Google AI Overview等のAI搭載検索エンジンからの引用精度を高める手法です。

従来のSEOがGoogle検索のランキングを対象とするのに対し、LLMO/GEOはAIがコンテンツを「正確に理解して引用する」ことを目的とします。Backbone Theme は以下の要素でLLMO/GEO対応を支援します。

メタディスクリプション自動生成

Backbone Theme は、各ページタイプに応じたメタディスクリプション(<meta name="description">)を自動生成します。カスタマイザーの「記事メタ情報設定」→「メタディスクリプション自動生成」で有効/無効を切り替えられます(デフォルト: 有効)。

ページタイプ別の生成ルール

ページタイプ 生成方法 フォールバック
投稿・固定ページ投稿の抜粋(excerpt)を優先使用本文の先頭160文字を自動抽出(ショートコードとブロックの記法は除去)。パスワード保護された投稿では、パスワードを入力していない訪問者(検索エンジンのクローラーを含む)には出力しません
フロントページ(表示設定が「最新の投稿」の場合)・投稿ページサイトのキャッチフレーズ(blogdescription)「{サイト名} - Latest posts and updates」
カテゴリアーカイブカテゴリの説明文(WordPress管理画面で設定)「Archive for {カテゴリ名} category」
タグアーカイブタグの説明文「Posts tagged with {タグ名}」
カスタム投稿タイプ・カスタムタクソノミーのアーカイブ投稿タイプ/タームの説明文「Archive for {投稿タイプ名/ターム名}」
著者アーカイブ著者のプロフィール説明文「Posts by {著者名}」
日付アーカイブ自動生成のみ「Posts from {年/年月/年月日}」
検索結果自動生成のみ「Search results for "{検索語}"」
404ページ自動生成のみ「Page not found - The page you are looking for does not exist.」

フォールバックの定型文は英語です(テーマに日本語の翻訳ファイルは同梱していません)。表示設定でホームページに固定ページを指定している場合、フロントページには「投稿・固定ページ」のルール(そのページの抜粋または本文)が適用されます。

SEOプラグイン(Yoast SEO、All in One SEO、Rank Math等)を使用する場合は、カスタマイザーの「記事メタ情報設定」から「メタディスクリプション自動生成」を手動で無効化してください。テーマとプラグインの両方がメタディスクリプションを出力するとタグが重複します。

メタキーワード自動生成

テーマはメタキーワード(<meta name="keywords">)も自動生成します。カスタマイザーの「記事メタ情報設定」→「メタキーワード自動生成」で有効/無効を切り替えられます(デフォルト: 有効)。

キーワード抽出の優先順位(個別投稿・固定ページ)

  1. focus_keyword カスタムフィールド(最優先)
  2. 投稿に付けられたタグ・カテゴリ(投稿の場合)/ ページタグ(固定ページの場合)
  3. 投稿タイトルからの自動抽出(補助的)

ホームページではカテゴリ(上位5件)→ タグ(上位3件)→ サイトタイトル → キャッチフレーズの順に抽出されます。アーカイブページではそのタクソノミー名が使用されます。

メタキーワードはGoogle検索では現在ランキング要因として使用されていませんが、一部の検索エンジンやAIシステムがコンテンツの分類に参照する場合があります。不要な場合はカスタマイザーから無効化できます。

タイトルタグ

テーマはWordPress標準のtitle-tagサポート(add_theme_support('title-tag'))を使用してタイトルタグを生成します。document_title_separatorフィルターによりセパレーター(ページタイトルとサイト名の区切り文字)をWordPressデフォルトの「–」から「|」(パイプ)に変更しています。

出力例: <title>記事タイトル | サイト名</title>

セマンティックHTML

テーマは適切なHTML5セマンティックタグを使用して、検索エンジンやAIがコンテンツの構造を正しく理解できるようにしています。

HTML要素 用途 LLMO/GEOへの効果
<header>サイトヘッダー(ロゴ・ナビゲーション)AIがサイト情報とナビゲーション構造を識別
<nav>グローバルナビゲーション・パンくずリストAIがサイト階層構造を理解
<main>ページのメインコンテンツ領域AIが主要コンテンツを正確に抽出(広告・サイドバーと区別)
<article>個別の記事コンテンツAIが独立した記事単位を認識し、正確に引用
<aside>サイドバー領域AIが補助的コンテンツと主要コンテンツを区別
<footer>サイトフッターAIがフッター情報(著作権・連絡先等)を識別
<time>投稿日・更新日(datetime属性付き)AIがコンテンツの鮮度・時系列を正確に把握

これらのセマンティックな構造は、Google検索のクローラーだけでなく、ChatGPT・Gemini・Perplexity等のAI検索エンジンがコンテンツを正確に引用する際にも有効です。特に <main> と <article> の適切な使用は、AIがサイドバーや広告を除いた「記事本文」を正確に抽出するために重要です。

カスタムヘッダーコード(JSON-LD)

投稿・固定ページ・カスタム投稿タイプの編集画面に「カスタムヘッダーコード」メタボックスが表示されます。ここにJSON-LDやmetaタグ等を記述すると、そのページの<head>内に出力されます。

カスタムヘッダーコード メタボックス
図: カスタムヘッダーコード メタボックス(投稿編集画面)

入力例: Article Schema

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Article",
  "headline": "記事タイトル",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "著者名"
  },
  "datePublished": "2026-01-01",
  "description": "記事の説明"
}
</script>

入力例: FAQPage Schema

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [{
    "@type": "Question",
    "name": "質問1",
    "acceptedAnswer": {
      "@type": "Answer",
      "text": "回答1"
    }
  }]
}
</script>

入力例: HowTo Schema

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "HowTo",
  "name": "手順のタイトル",
  "step": [{
    "@type": "HowToStep",
    "name": "ステップ1",
    "text": "ステップ1の説明"
  }, {
    "@type": "HowToStep",
    "name": "ステップ2",
    "text": "ステップ2の説明"
  }]
}
</script>

JSON-LDだけでなく、<meta>タグや<link>タグも入力可能です。OGPタグの追加やcanonical URLの指定にも使えます。例: <link rel="canonical" href="https://example.com/page/">

対応する構造化データの種類

Schemaタイプ 用途 Google検索での効果
Article / NewsArticleブログ記事・ニュース記事記事のリッチリザルト表示
FAQPageよくある質問ページFAQ リッチリザルト(質問と回答の展開表示)
HowTo手順・チュートリアル記事ステップバイステップのリッチリザルト
Product商品・サービスページ価格・在庫・レビューのリッチリザルト
LocalBusiness店舗・事業所情報ナレッジパネル、Google マップ連携
BreadcrumbListパンくずリスト検索結果にパンくずパスを表示

ページネーション

テーマは独自のページネーション(ページ送り)システムを実装しています。

URL構造

形式 URL例 備考
新形式(テーマ標準)/category/news/page-2/ハイフン区切りのSEOフレンドリーURL
旧形式(WordPress標準)/category/news/page/2/自動的に301リダイレクトで新形式に転送

対応するページ

WordPress がそのサイトの設定から作るページ送りの規則(/page/N/)をすべて写して /page-N/ の規則を作るため、ページ送りのあるすべての一覧で動作します。

パーマリンクが基本設定(/?cat=1 のようなURL)のサイトでは、WordPress 標準の ?paged=N のリンクになります。

ページ送りの無いページの2ページ目

固定ページ・投稿・トップページの2ページ目のURL(/privacy-policy/page-2/ など)は、1ページ目と同じ内容を返す重複URLになるため 404 を返します。次の場合は 404 にしません。

それ以外で独自のページ送りを付けている場合は、フィルター backbone_paged_url_has_no_pages で false を返すと 404 にしません。

スラッグが page-N の投稿

既存の投稿・固定ページのスラッグが page-2 のような形でも、スラッグは変えずにそのまま表示します。ただし同じURLが一覧の2ページ目にもなる場合は、一覧にそのページがあれば一覧を表示します。新しく付けるスラッグは、ページ送りと紛らわしくないよう page-2-2 のような形になります。

旧形式 /page/N/ から新形式 /page-N/ への301リダイレクトにより、既存のインデックスやブックマークが自動的に新URLに転送されます。重複コンテンツの問題は発生しません。

タクソノミー横断表示

カテゴリアーカイブやタグアーカイブでは、投稿(post)だけでなく、同じカテゴリ/タグが付けられたすべてのカスタム投稿タイプの記事も一覧に表示されます。

例えば「ニュース」カテゴリに、通常の投稿とカスタム投稿タイプ「プレスリリース」の両方が属している場合、カテゴリアーカイブページにはその両方が表示されます。これによりサイト内のコンテンツ関連性が強化され、内部リンク構造が改善されます。

タクソノミールートページ

テーマは /tag/ と /category/ のルートURL(末尾に特定のタグ名/カテゴリ名がないURL)に対して、すべてのタグ/カテゴリを一覧表示するルートページを提供します。

URL 表示内容
/tag/サイト内のすべてのタグの一覧(タグクラウド)
/category/サイト内のすべてのカテゴリの一覧

これらのルートページはSEO上のハブページとして機能し、内部リンク構造を強化します。AIがサイトのコンテンツ分類体系を理解するためにも有効です。

インデックス設定(noindex)

カスタマイザーの「インデックス設定(noindex)」セクションで、アーカイブページを検索エンジンのインデックス対象から外せます。既定値はすべて「noindexにしない」のため、設定しない限り従来どおりの挙動です。

設定項目 選択肢 対象
個別タグアーカイブnoindexにしない/記事数がしきい値以下のものだけ/すべて/tag/○○/
個別カテゴリアーカイブ同上/category/○○/
投稿タイプの一覧ページ同上/dictionary/ など、カスタム投稿タイプの一覧ページ
しきい値数値(0〜100)「記事数がしきい値以下のものだけ」を選んだときに表示(タグ・カテゴリ・投稿タイプの一覧ごとに設定)
タグ一覧ページオン/オフ/tag/
カテゴリ一覧ページオン/オフ/category/
著者アーカイブオン/オフ/author/○○/
日付アーカイブオン/オフ年別・月別・日別
2ページ目以降オン/オフタグ・カテゴリ・著者・日付・タクソノミールートの2ページ目以降

しきい値モードの使いどころ

記事が1本しかぶら下がっていないタグは、その記事とほとんど同じ内容のページになりがちです。「記事数がしきい値以下のものだけ」を選び、しきい値に 1 を指定すると、そうした薄いタグだけをインデックス対象から外せます。記事が増えてしきい値を超えれば自動的にインデックス対象へ戻るため、個別の管理は不要です。

カスタム投稿タイプの一覧ページ(辞書など)も同じ考え方で設定できます。「投稿タイプの一覧ページ」で「記事数がしきい値以下のものだけ」を選ぶと、公開済みの記事がしきい値以下の投稿タイプの一覧ページだけが noindex になります(記事数は投稿タイプごとの公開記事の数で判定します)。

follow は維持されます

noindex を付けたページでもリンクはたどられます(robotsの既定動作がfollowのため)。タグ一覧ページを noindex にしても、そこから各タグページへのクロール経路は維持されます。ただしハブページとしての役割を考えると、/tag/ や /category/ は通常オフのままを推奨します。

検索結果ページについて

検索結果ページはWordPress本体が既に noindex にしているため、このセクションには項目がありません。

ページのタグ・抜粋機能

固定ページ(page)でもタグと抜粋(excerpt)を使えるようにテーマが拡張しています。

開発者向け機能

キャッシュバスティング

「開発者設定」セクションで、CSS/JSファイルにキャッシュバスターを付与できます。フロントエンドと管理画面を個別に制御可能です。

設定項目 説明 デフォルト
フロントエンドキャッシュバスティングフロントエンド(訪問者向け画面)のCSS/JSファイルにタイムスタンプを付与無効
管理画面キャッシュバスティングWordPress管理画面のCSS/JSファイルにタイムスタンプを付与無効

テーマやプラグインの更新後にデザインが崩れる場合は、キャッシュバスティングを一時的に有効にすることで、ブラウザに最新のファイルを強制読み込みさせることができます。

追加タグ(メタタグ・計測タグ)

「追加タグ」セクションで、サイト所有権の確認用メタタグや、外部スクリプトを読み込む計測タグなどのHTMLタグを、入力したとおりにページへ出力できます。「追加JS」と違い、<script> や <meta> などのタグをそのまま記述します。

設定項目 説明
全体共通タグすべてのページに出力されるタグ
トップページのみのタグサイトのトップページ(WordPressのホームURL。表示設定が「最新の投稿」の場合は2ページ目以降も含む)だけに出力されるタグ。WordPressをサブディレクトリに設置している場合は、そのサブディレクトリのトップが対象です。サイト所有権の確認用メタタグなどに使用
出力位置それぞれ <head>内・<body>の直後・</body>の直前 の3か所に入力欄があります。空欄の位置には何も出力されません

入力したタグは加工されずに出力されるため、タグの閉じ忘れなどがあるとページの表示が崩れることがあります。unfiltered_html権限を持つユーザー(通常は管理者)のみが入力可能で、カスタマイザーのプレビューでは出力されません。出力を止めたいときは内容を空にしてください。

カスタムJS注入

「追加JS」セクションで、カスタムJavaScriptをサイトに注入できます。

設定項目 説明
全体共通JSすべてのページに適用されるJavaScript。Google Analytics等のトラッキングコードに最適
投稿タイプ別JS特定の投稿タイプ(投稿・固定ページ・カスタム投稿タイプ)のシングルページにのみ適用
注入位置各JSの注入位置をヘッダー(<head>内)またはフッター(</body>直前)から選択

カスタムCSS注入

「追加CSS」セクションで、カスタムCSSをサイトに注入できます。WordPress標準のカスタムCSS(追加CSS)とは別に管理されます。

設定項目 説明
全体共通CSSすべてのページに適用されるCSS
投稿タイプ別CSS特定の投稿タイプのシングルページにのみ適用されるCSS
注入位置各CSSの注入位置をヘッダー(<head>内)またはフッター(</body>直前)から選択

カスタムJS/CSSは入力内容がそのまま出力されます(<script>/<style>タグは自動的に除去されます)。構文エラーがあるとサイトの表示に影響する場合があります。unfiltered_html権限を持つユーザー(通常は管理者)のみが入力可能です。変更後は必ずフロントエンドで動作確認を行ってください。

プラグイン連携

Backbone Theme は「テーマは基盤、プラグインで拡張」の設計思想に基づいています。テーマ単体でも基本的なSEO/LLMO対策が可能ですが、高度な機能は専用プラグインで拡張することを推奨します。

拡張領域 テーマが提供する基盤 プラグインで追加できる機能
SEO最適化メタディスクリプション/キーワード自動生成、セマンティックHTML、タイトルセパレーター高度なメタタグ管理、XMLサイトマップ生成、内部リンク最適化、ソーシャルメディア設定
LLMO対応セマンティックHTML、JSON-LD手動入力構造化データの自動生成、AI検索向けコンテンツ最適化、FAQスキーマ自動生成
GEO対応タクソノミー横断表示、ルートページ、明確なHTML構造AI検索エンジンからの引用精度向上、エンティティ管理、ナレッジグラフ連携
AIO(AI Optimization)SEO・LLMO・GEOの基盤機能SEO・LLMO・GEOを統合的に管理する専用ダッシュボード